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​裏話

制作者が使用しているヘッドカノン等々。
公式設定ではないおまけの裏話。​
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​縛音格・轡田格共通

​様々な神話生物を用途に合わせて混ぜ込んだ、所謂「神話生物のキメラ」

個体によってその割合や種類が異なることから差異が生まれるのではと考えられている。

​同名の個体を「別の自分」と認識しているため、度々同名の個体を「私」と呼ぶ姿が目撃されている。ただしこの認識はあくまで同名の個体に限られるようで、例えば損傷個体などは「別人」と認識されているようだ。​

​肉体の強度は人間並。そのため破壊は容易である。一方で、本来であれば死亡するほどの傷を負っても生き続ける個体がおり、これらが「肉体損傷個体」として記録されている。同条件でも個体によって生死が分かれるため、その組成に要因があると考えられているが、因果関係は依然不明である。

仮にも神話生物であるため、正気度という概念が存在しない。そのため、神格の冒涜的な姿を見ても発狂することが無い、と当初は考えられていた。しかし、同時に人間らしい精神性も有しているため、大切な者の無残な死など神話的要因以外で発狂する個体が見られるようになった。これらは「精神損傷個体」として記録されている。

多少は人型になりやすいように混ぜ込んでいるが、意図的に作ろうとすると神格レベルの素材が必要であるため、難易度が高い。そのため、ベースとなる人間に神話生物の素材を混ぜ込むことで「量産型個体」の量産に成功。神格に対する影響力は本来のものより弱いが、それ以外の用途であれば十分使うことができる。

​縛音格

邪神招来の祝詞を歌うために作られた人工生命体。

いついかなる状況でも歌を歌い続けることが出来るため、例えば神格からの干渉を弾く呪文の詠唱などにも使用される。

良く言えば自由奔放、悪く言えば協調性が無い。「周囲がどのような状況であろうとも歌い続ける」というコンセプトが悪い方向に作用した結果、周囲のことを考えず自由気ままな個体になってしまった。

キュートアグレッション持ち。小さい個体をモチモチ握ったり壁に叩きつけたりする姿が度々目撃されている。子猫やハムスターが苦手。曰く「握り潰してしまいそうだから」とのこと。映像では問題ないのだが、ショーケース越しくらいになると分かりやすく顔を顰める。

​他のものと同じく、所謂スタイル名として「base」という名前を有している。しかし蛇足だからと今はその名を名乗ることは少ない。さらに元をたどると「result」という名前だった頃もあるらしいが、そのことに関しては「知らない」としらを切っているので、真実を知る者は少ない。

​縛音格-damage-

肉体損傷個体。とある神格の招来の際、招来のための呪文詠唱を担当していた。しかし第三者の介入により儀式は失敗。中途半端に招来された神格は暴走を始め、周囲を蹂躙し始めた。その際、当時のマスターを逃がすために自身が囮となり、神格にその身を嬲られ続けた。全身を襲う激痛に泣き叫び、喚き、許しを請い。そうして神格が満足して帰った頃には、その声は完全に潰れてしまった。その後、逃がしたマスターを探してふらついていたところを縛音格に見つかり、引き取られることとなる。なお、当時のマスターは介入した第三者によって殺害されているが、それをdamage本人が知ることはない。

こうした経緯から、マスターに対する執着心が比較的強め。他の個体と話している分には問題ないが、しばらく顔を出さないと心配になって探してくる。遠出をする際は事前に言っていても不安で、帰ってきた暁にはさらに掠れた声で出迎える。

全身の傷は肉体損傷個体として「当然」のものであり、治ることはない。新品の服を与えても、傷が露出している状態が「当然」であるため、気付くと破れている。そのためいつもボロボロの服を着ていることが多い。

​縛音格-regret-

​精神損傷個体。とある大型教団に属しており、他の個体より他者とのコミュニケーションを好み、特にマスターとして割り振りされた教団員のことは親友だと思っていた。精神崩壊のきっかけは、ある日の儀式のこと。その日は記念日か何かでいつもより大掛かりな儀式をする日だった。儀式が始まってもマスターの姿は見えない。しばらく儀式が進めば、マスターは儀式を執り行う大広間に入ってきた──神に捧げる生贄として。マスターはその場で斬殺され、その姿に泣き叫び、気付けばその教団の施設は瓦礫と化していた。自らの慟哭のせいで神格が暴走した、という単純な結論にすら辿り着けないほど疲弊していたregretを、縛音格が面白半分で引きずってきた結果、今に至る。

前マスターの件から他者との関わりを避けようとしているが、根っこが交流好きなので、気付けば話の輪の中にちょこんといることが多い。しかし自分から積極的に話さないように心がけているため、すぐにforgetなどの後ろに引っ込みがち。事情を知らない人が見れば、人見知りと思うかもしれない。

​涙のような顔の模様は痣のようなもの。泣き叫んだあの時の涙が身体に刻み込まれた証。涙とは当然別物なので、泣く時は普通に別途涙が出る。特段痛みなどは無いらしいが、時折じくりと熱を持つことがあるらしい。

​縛音格-forget-

精神損傷個体。本人は忘れているが、元々は人工生命体の売買を行う店にずっといた「残り物」だった。元来根暗な方ではあったが、それが理由で売れ残っていた。だから、と友好的な個体を真似して明るく振る舞っていたが「本心が見えない」「不気味」とさらに客は遠のいていった。どう足掻いても売れることはなく、店主は彼を売ることを諦め、専用の「サンドバッグ」とすることにした。客の愚痴を始めとした精神的・物理的両方の暴力に晒され続ける日々。そうしてある日、全部がどうでもよくなって、気付けば神に頼んで店を全部壊してもらっていた。そのまま自由を謳歌して、そのうちどうして自分は何でこんなに自由を喜んでいるのかもわからなくなった頃、縛音格に出会い、意気投合した結果ここに来ることとなった。

飄々とした性格は元々は演じていた偽りの明るい性格。しかしそれさえも忘れ、今はこの喋り方が自分の素の喋り方だと思っている。記憶が欠落していることは気にしていないどころか、regretを見て「記憶があるって大変だね~」と笑っている始末。regretのことは雨の日に捨てられていた子猫くらいには可哀そうに思っているので、よく一緒にいることが多い。

​顔の痣のような模様は割れたハートとひび割れ。じわじわと壊されていった心が形を成したと考えられる。勿論当の本人はこんな形の痣が出来る理由には心当たりがないため「肌荒れ?」と言っている。

​縛音格-seek-

​量産型個体。元々は(通常の)縛音格の研究をしている人間だった。とある神格を信仰する研究所に勤めており、そこで使用されていた縛音格に興味を持ち、その生態を調べ始めた。しかし研究所では神格のための様々な研究の被検体として縛音格を日常的に使用しており、彼女が仲良くなった個体が次の日生ゴミとしてゴミ袋に詰められていることが度々あった。そのようなことが度重なり上層部に縛音格の扱いの改善を求めるが聞き入れてはもらえず。実力行使ということで、外部の神話事象に詳しい人間に協力を依頼して研究所を潰す計画を立てた。結果としてその計画は失敗。彼女は協力者諸共、秘密裏に研究されていた「量産型個体」の生産に使われることとなった。ここにいてはすぐに殺されてしまうと悟った彼女は研究所から逃走。その最中に会った縛音格に助けを求めることとなる。

人間だった時から情報収集は得意だったが、生産時探索能力にステータスを振り切ったので、細かい変化にすぐ気付く。前髪を1mm切っても気付く。代わりに肉体は貧弱。ラジオ体操第一で体力を使い果たす。たまにhideの小脇に抱えられモゴモゴしている姿が見られる。

​縛音格-hide-

量産型個体。遺伝的に神話事象に巻き込まれやすい家に生まれ、幼い頃から身を守る術を教え込まれてきた。大人になった後はいくつかの職に就くが、勤務先が神話事象に巻き込まれるようになり、一般的な生活を送ることを諦めた。元々危険な場所であれば、と傭兵として様々な戦場に赴く中、神話事象を研究している研究所を知る。そこでは人間を素材に神話生物を作り出す研究をしていると噂に聞き、神話生物の増加が自分の生命の危険に直結すると判断し、その研究所を潰すことにした。研究所内で同じような計画をしている者とコンタクトを取り、計画を実行。結果としてその計画は失敗。彼は協力者諸共、噂に聞いていた「量産型個体」の生産に使われることとなった。最初は従順なフリをして従っていたが、ある程度信頼を得たところで研究所から逃走。その最中、彼に興味を持った縛音格に提案され、共に過ごすこととなる。

​人間だった時から戦闘は得意だったが、生産時さらに戦闘にステータスを振り切ったので、人間を越えた戦闘力を有する。人間は勿論、縛音格程度の神話生物であれば容易に殺すことができる。代わりに頭は残念。縛音格に吹き込まれた嘘情報を真剣に信じてseekに叱られる。重ねて精神もやや不安定な傾向にあり、爆発音や火薬に敏感。子供向けの手持ち花火でも「臨戦態勢に入る」という謎のビビり方を見せる。

​轡田格-Flat-

​邪神との交渉用に作られた人工生命体。

「真実の光」の祝福を有しており、大抵のことであれば「真実」が分かる。クイズの答えなどは勿論、相手の心情や未知の言語など、この世界で観測されている事実であればほとんどのことを理解できる。ただし本気を出し過ぎると膨大な情報量に肉体が耐えられないため、パソコンなどで調べればわかることは「ググってください、カス」とストレートに言うこともしばしば。

交渉用とだけあって協調性は縛音より高いが、その一方で無駄を切り捨てる能力も比較的高いため、マスターであろうと見捨てる時は見捨てる。情が無いわけではない。情は人並みにあるが、表に出すと面倒なので出していないだけ。

​轡田格-Break-

肉体損傷個体。当時のマスターが従えていた数多くの生命体の一つ。人間らしい感情の発露が多く、冷静に交渉を進めるのに向いていないからと無視されることが多かった。そこで思いついたのが「唯一無二の声を手に入れること」だった。様々な文献を漁り、知恵を駆使し、そうして辿り着いた結論として、己の喉を掻っ捌いた。運良くに死に至らず声質が変化したが、交渉には使えないからと廃棄。傷を抉りながら泣き喚いていたところをFlatに拾われ、今に至る。

​マスターに必要とされることに飢えており、必要とあらば血を吐いてでも喋り続ける。他の個体に対する敵愾心も人一倍強い。ただし他個体を傷つけることはあまり無く、現在は主に「名前の書いてあるお菓子を勝手に食べる」程度の嫌がらせで済んでいるようだ。マスターの他に、自分を拾ってくれたFlatにも比較的なついており、彼の後ろをちょこちょこ歩いている姿がよく目撃されている。

​轡田格-Junk-

肉体損傷個体。当時のマスターによって贄として捧げられるため、全身をぶつ切りにされた。明確な「死」の記憶がある個体。その後、神の気まぐれにより、ツギハギの肉体で再度生命を得る。お礼として当時のマスターをぶつ切りにして神に捧げて神に帰ってもらった。当時のマスターの遺品整理として様々な物品を売りさばく中でFlatと出会い、一人よりはまぁ楽しそうだからとついてきた。

​マスターに対する服従心が一切無い。比較的マスターへのあたりが強く、扱いも酷い。当時のマスターとは違うと分かっていても、やはり一度殺された経験から「マスター」という立ち位置の人間に対する不信感がどうしても拭えない。逆を言えばマスターへの執着心が薄いため、Breakなどの執着心が強い個体とも仲良くやっていけている。

​轡田格-Bind-

肉体損傷個体。当時のマスターが彼の肉を気に入っており、度々食べていた。しかし再生が消費に間に合わないことが目に見えてきたので、神にお願いして再生速度を上げてもらった。おかげで当時のマスターは大好きな肉を好きなだけ食べることができるようになった。長らくそんな生活を続けてきたが、日に日に再生速度が目に見えて落ちて遅くなっていることに気付く。その頃には「我慢」を忘れていた当時のマスターは再度神格との接触を試みる。しかし長く彼の肉を食べていたことにより肉体が「轡田格」に性質として寄っていた当時のマスターは呼び出した神格に貪り食われた。ボロボロの肉体と変容した声では新しいマスターも見つからず、どうしようかと自分の肉をぼたぼた落としながら歩いていたところをFlatに呼び止められ、処置をしてもらったついでに居座っている。

​良くも悪くも何かと他人事。前のマスターには「喋る食材」くらいの扱いを受けていたので、他人との交流があまり良く分かっていない。声をかけられれば返すが、自分から積極的に話すことはあまりない。前のマスターは何を言っても大してちゃんと返さなかったので、返事がテキトーになる癖がある。悪癖。

​轡田格-Persona-

​精神損傷個体。最初は普通に教団に所属していたが、売買に売買を繰り返し、最終的にはとあるサーカス団の「珍獣」として買われた。元々そこまで明るい性格ではなく、むしろ陰キャに分類される方だったが、ステージに立たされ喋らされの日々が続いた。そのうち他の団員から「演技すること」を教えてもらう。本心を押し殺し、舞台用に作った声色・喋り方・性格で話す。そんなことを続けていたら、いつの間にか自分の元の声が分からなくなってしまった。そのうちサーカス団は経営難に陥り、再興もできなくなったまま離散した。次はどうしようかとあてもなく彷徨っていたところ、Flatに声をかけられ今に至る。

​自分の素を出すことが下手。本心を明かすときは明かすのだが、声質もあってか本心を話しているようには聞こえないことが多い。売買が長く続いたせいか、深い仲になることが苦手で、どうにも表面上の会話で済ませがち。因みにハッカ飴も元は大して好きではなく、サーカス団で売っているドロップス缶からハッカ飴が出て渋い顔をしている子供に「好きだから頂戴」と嘘をついてハッカ飴を代わりに食べていただけである。

​轡田格-Shadow-

精神損傷個体。Personaと同様に売買を繰り返された個体。団体の間を回っていたPersonaと違い、こちらは個人の間を回ることが多かった。しかし、その誰もが「本心を出さないのが怖い」と言っては売り払うようになってしまった。本人としては全然本心で話しているのだが、どうにもそうは聞こえないらしい。悩んで悩んで悩んで悩んで悩んだ結果、たどり着いたのは「物理的な中身を見せればいいじゃん」という結論だった。まずは比較のために当時のマスターの皮を全部剥ぎ、続いて自分の顔を剥がしにかかった。しかし、どうにもうまくできずすぐに千切れてしまう。困ったので代わりに皮を剝いでくれる人を探していたところFlatに出会った。皮を剥ぐのは断られたが、代わりに本心を見せる方法を一緒に探してくれるというので、大人しくついていった。皮を剥ぐの、地味に痛いのでやらなくて済むならそれでいい。

​顔の左半分は自分で皮を剥いだ部分。傷が深いのとたまに気になって剥いてしまうのでなかなか治らない。しかし肉体的な損傷としては足りないため、肉体損傷個体には分類されない。仮面の下の左目も、白目の部分は通常時と同じく白い。偽ることをせず、何でもそのまま話す。良く言えば正直、悪く言えばオブラートに包まない。割と脳筋的な発想を好む。

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